川嶋哲郎カルテットのツアーにて

皆様、お久しぶりです。
久しぶりの更新になってしまいました。

先日は川嶋哲郎カルテットでレコーディングした、
「LAMENTATION ~live at TUC~」 のレコ発ツアーに行ってきました。

初日袋井マムゼルから始まり
浜松ハーミッドドルフィン
岐阜アイランドカフェ
甲府コットンクラブ
静岡ライフタイム

そして東京に帰り石森管楽器にて締めくくりました。
初めにお越しいただいた皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。

川嶋さんとのツアーは他のツアーとは全く違った趣で、
○○を食べよう、とか○○に寄り道しようと言った事は無く、

ずーっと音楽のディスカッションをしてる感じです。

今度の演奏でこれを試そうとか、
こんな風に考えてるけどどう思う?とか。

ですので、旅としては少し無骨でストイックに見えるでしょうが(笑)、
音楽を真面目にやる事を徹底できて、とても楽しく充実したツアーでした。

いまどきは、なかなかバンドで続けざまに演奏を続け、
立ち入った話し合いまでできる状況が多くありません。

川嶋さんは僕にとって尊敬する音楽の先輩ですが、
全く気兼ねなく意見交換をさせてもらえる姿勢でいてくれているので、
本当にありがたいです。

今回のツアー中、大きな収穫は、
「徹底的に力まない」事を試せた事です。

僕も以前に手を壊したりしましたから、力まないことにはいつも気をつけています。
ですが、それ以上に音楽的な見地からバンドのサウンドの方向として、
川嶋さんの出した提案が

・サックスが盛り上がってるからと言って自分も盛り上がらなくてよい。各々勝手にやる。
・誰かに聴かせようと思わず、独りごとのように弾く。
・やるきを出さず弾く。

下2つは解釈を間違えると危険ですが(笑)、
要はバンドメンバーが自立して、
雑念を払って自分の音楽の内容に集中するための言葉です。
なんだかんだやる気はあります(笑)。

ですが、この感じは今の僕にはフィットするやり方でした。
気持ちの持ちようで、集中とリラックスをコントロールできた手応えがあり
色んなバンドで試したいなと思っています。

改めて色んなジャズのCDを聴いてみると、確かにフロントプレイヤーが盛り上がっても、
淡々と自分の仕事をしてるように聴こえます。

それが返って自己主張になって、緊張感を生んでる感じがしますね。

わかっているつもりでしたが、自分の演奏でそれを実践するのは意外と難しくて、
ついつい一緒に盛り上がってしまいますから(笑)
「独り言のように」とか「やる気をださない」くらいの強い言葉でちょうどいいみたいでした。

それから、川嶋バンドはやたら基礎力を突きつけられます。
速いテンポで弾く、とか弾きにくいキーやコードを弾くとか。

連日演奏してると自分の苦手な部分がどんどんわかってきて、若干ヘコみましたから(笑)
練習がはかどります。

基礎力って事で、学生みたいな練習してますよ、ほんと(笑)。
楽しいですね。

これからも応援よろしくお願いします。

そーだ、「lametation」のCD、僕も少し在庫を持ってるので、
欲しい方は声かけてくださいね(笑)。
Commented by ☆けいこ☆ at 2014-06-17 04:43 x
ツアーお疲れ様でしたー(*´∀`*)
川嶋さんのおっしゃる
「サックスが盛り上がっているからと言って…」と言うのを読んで、演奏面でって意味なんだろうけど、サックス吹いてない時に一番楽しそうに音楽を聞いてる川嶋さんを思い出します!
実は演奏を聞いてる川嶋さんを見るのも私の一つの楽しみでもあります♪
Commented by hirotakubow at 2014-06-24 15:34
>☆けいこ☆さん
川嶋さんは、ただメンバーに好きなように弾いてもらいたいだけみたいで、みんなが楽しくやってたり、チャレンジしてるのを見るのが嬉しいみたいだよ。それで間違えたりしても喜ぶくらいなもんでさ。
でも、こっちとしては観られてると少し緊張するよね(笑)。

by hirotakubow | 2014-06-17 01:39 | ESSAY | Comments(2)

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