ジャズ句会に参加してきました。

皆さんこんにちは。

昨日は深川で「ジャズ句会」なるものに参加してきました。
これがかなり刺激的で印象深いものだったので、
日記に書こうと思います。

それにしてもアレですな。ここ数年の間で
わが国にもすっかりハロウィーンが定着してきたもんですね。

ジャズ句会のライブを終えて、乗り換え駅の渋谷を歩いていると、

ゾンビのメイクをした兄ちゃんや
ツノ付きカチューシャと網タイツのセクシー小悪魔ギャルや
ウサ耳とフリフリスカートとか
アラレちゃんのコスプレとか。

本来の趣旨から離れて、仮装なら何でもアリみたいな状態になっていましたが、
駅の構内は奇抜な格好をした若者で溢れていました。

僕はそんな中、スーツにネクタイの上からジャンパーと言う
工場長スタイルで

ここにヘルメットでもかぶれば俺も立派な仮装だよな(わかりづらい&超地味)
なんて思いながら歩いていました。
まあみんなその調子で青春を謳歌して
キラキラした思い出を沢山作ったらいいですよ。

どうでもいいんですよ、そんな事は。

川嶋哲郎カルテットとして演奏した、
このジャズ句会と言うライブは
その日に現場に着くまで趣旨を知らされてなかったのですが、
当日の打ち合わせで話を聞くと

「お題を出され、ステージ上で俳人が即興で1句詠みます。
その句から感じた事を即興演奏で表現してください。」
と言う、企画全体が即興の
ガチンコかつマニアックな企画でした。なんと恐ろしいものでしょう。

事前に何も準備できない緊張感に震えあがると同時に
企画者の志を感じ、ワクワクもしました。

で、本番の緊張感もすごかったですよ。
お題が「深川」と発表されて
最初の1分は白紙を見つめたまま動かない俳人のお二方。
俳人のお二人も、今ここでお題を聞いた様子で、
頭とイメージをフル回転させている様子でした。

さて、俳句が出来上がったようです、という司会の進行とともに、
書道家さんが大きな半紙に、詠まれた俳句をその場で書き、
それがステージに吊るされ発表されます。

ステージ袖で見ている僕らミュージシャンは
「一体何が詠まれたんだ!?」と戦々恐々としながら
その半紙に大注目するわけです。

色変えぬ
松や深川飯
香る

眼差しの
深さに澄めり
隅田川

はい!じゃあこれを参考に演奏して!
って流れなわけですから、すごい事です(笑)。

でも俳人のお二方が、どんなイメージを持って詠んだのか
解説をしてくれるので、その事にも耳を傾けます。

(1句目は紅葉で色づく深川の町並みに松の葉だけが緑を残していて、
深川飯の香りが漂うイメージ)

(2句目は深川にゆかりの深い松尾芭蕉が、
隅田川を静かに見つめているイメージ)

川嶋さんとドラムのガクさんの二人で
その句に対して演奏しました。
これがまた良い物でしたよ。隅田川見えましたもん(笑)。

この後、川嶋さんと安田さん、
そして川嶋さんと僕、という組み合わせで
演奏をする流れでしたが、

お客さんも一句詠むハプニングがあったりと盛り上がり、
時間がかなり押した関係で進行が変わり(笑)

僕の出番の時は俳句に対しての演奏ではなくて、
「それでは今日の会全体の印象を演奏で表して下さい」
という事で、

川嶋さんと「五七五でメロディーを弾き、あとはフリージャズ」
という無茶振りで演奏しました(笑)。
もう何でもアリですよ。

そういうわけで、とっても刺激的な会でした。
とにかく俳人の気迫が印象的でした。

下準備もないままお題を聞き、とにかく17文字を絞りだす。
静かに白紙を見つめている1分の間に
広大な空間と時間と物語を自分の中にバーッと広げて、
持てる知識とボキャブラリを総動員して
そのイメージをバシッと描写できる言葉をかき集める。

すごい事をやってるんだな、と思いました。

長い時間をかけて秀逸な一句を作りたいスタンスの方も多いんだと思いますが
こういうガチンコ企画に怯まず、
引き受けてくれた俳人のお二人の心意気にも脱帽です。

俳句とジャズ。
即興性、イメージ力と技術、それからリズム感の大切さ。
みんな同じなんだと実感できましたし、楽しかったです。
これぞ文化!と言う素晴らしい企画でした。

参加できた事に感謝します。ありがとうございました。
興奮して長くなってしまいましたが、この辺で。

↓左から、僕、安田幸司さん(Ba)、川嶋哲郎さん(Ts)
俳人の堀本裕樹さん、日下野由季さん
長谷川ガクさん(Ds)
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Commented by ☆けいこ☆ at 2016-11-02 10:59 x
これは本当に見に行きたかったー( ;∀;)
仕事休みだったら絶対に行ったのに!!!
悔しいですーーーーーーー!
Commented by June at 2016-11-08 21:58 x
7日の目黒BLUES ALLEYで、図々しくも、田窪さんをお呼び立てしてしまった者です。
ライブ後のお疲れのところ、本当に申し訳ありませんでした。
ピアニストは握手NGのイメージが大きかったのですが、
田窪さんから握手もしてくださって、とってもと~っても嬉しかったです!
本当にありがとうございました。

私はジャズを聴くのが大好きでよく聴いているのですが、
少し前にたまたま聴いたKさんのCDで
「この素敵なピアノは一体どなたなの!?」と思いまして、
その時に初めて田窪さんを知りました。
それ以来、田窪さんのピアノの虜になってしまい、どうしても生で聴きたくて、
一人でも入りやすそうなお店を選んで7日に行ってきました。

CDやyoutubeで聴く以上に田窪さんのピアノは素敵で、
どの曲もすべて印象に強く残ったのですが、
中でも「How Hight The Moon」と、アンコールで演奏された「It Don't Mean a Thing~」の田窪さんのピアノがカッコ良すぎて、奇声を発してしまいそうでした(笑)。
「Autumn Leaves」は田窪さんが初期の頃によく演奏されていたと読んだ気がしましたので、
そちらも聴くことができて、田窪さんバージョンの素敵さに聴き入ってしまいました。
田窪さんのピアノはロマンティックで美しく、とてもエレガントだったり、そうかと思えば
キレキレで物凄くカッコ良かったり、もう本当にメロメロです。
やはり生が最高なので、またぜひ聴きに行きたいと思います。
BLUES ALLEYでは、図々しいお願いをしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
勝手ながら、私はとても嬉しかったです!ありがとうございました。
(ブログの記事とは無関係のコメントですみません。)
Commented by hirotakubow at 2016-11-11 17:06
>けいこちゃん
ね、悔しいねぇー。これは緊張感あったけど、見てる人は楽しかったと思うよー。また機会があるといいね。その時は是非!

>juneさん
これまた熱烈なコメントをどうもありがとうございます(笑)。
そうですね、やっぱりyoutubeやCDではライブの空気までは伝わりませんからね。
おうちで気軽に聴けてよいですけどね。
今回は一枚のCDをきっかけに、会場まで足を運んでいただいてありがとうございました。またいらして下さい。
Commented by 土屋悦子 at 2016-12-01 18:43 x
ワタクシ、生まれも育ちも深川です!
資料館は江戸時代の佇まいがリアルに再現 常設展示され、時折 清元や新内流しに出合えます。
また ゆっくりお出かけください。桜鍋でもご馳走しますよ。(^-^)v
Commented by hirotakubow at 2016-12-14 22:58
>土屋悦子さん
そうなんですね。情緒のある街で育ちましたね.
江戸資料館は、前回訪れた時に見ましたよ。
建物も実物大で大きくてびっくりしました。

そうですね、ゆっくり散策したら楽しそうな街です。
by hirotakubow | 2016-11-02 01:20 | ESSAY | Comments(5)

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