Jazz Isの今井さん逝去のお知らせを受けました。

Jazz Isのマスター、今井さんが亡くなられたというお知らせを受けました。

2019年の年末に、Jazz Is閉店前の最後のライブを務めさせていただいた日が、お会いした最後の日になってしまいました。

その後、マスターは移住先で悠々自適な生活をされていると聞き、Facebookの投稿でもお元気そうな様子が伺え、メッセージのやり取りもしていたので、突然のお知らせにただただ驚いています。

移住されていたのも闘病のためだったとの事でした。全くそんな素振りがなかったのが、今井さんらしいですが、とにかく残念です。

今井さんには本当に良くしてもらいました。

僕がバークリーを卒業して日本に帰って間もない頃、二十代半ばから毎月毎月リーダーライブをさせて下さり、それを閉店の2019年まで続けてくれました。

柔和な笑顔で、初めてのお客さんも優しく迎えてくれていましたが、

今井さんのジャズ愛はハッキリしていて、良いものは良いけどダメなものはダメ。「俺に言わせりゃ」が口癖の頑固者でもありました。

音楽を真剣に聴かない酔っ払いのお客さんなどは追い帰してしまうような商売っ気の無さで(まぁ、そこは困る事もありましたが　笑)、とにかくポリシーがハッキリしていました。

お客さんが沢山来てくれる月もあれば、少ない日もありました。

そんな事などお構いなしに、

次回も頼むよと、毎月言ってくれる。

この事がどれほどモチベーションの支えになっていた事か。

僕は性格上、リーダーなど絶対に向いてないのですが、毎月のリーダーライブの演奏で少しずつMCをする事にも慣れましたし（笑）、曲を書いたり色々な事を試す絶好の機会にもなりました。

ただ毎月ブッキングしてくれる、

それは僕にとっては「思ったように演奏して良いよ」というメッセージを毎月毎月いただいていたわけです。

世間的には小さなライブでしたが

僕の音楽活動の中で、こういう事はとても大きな財産なのです。

もう一度くらいお会いして、その感謝を伝えておきたかった。

ご冥福をお祈りいたします。

Jazz Isをキッカケに知り合えた方も沢山います。
今井さんをご存知の方はどうか一緒に祈ってください。