映画を何本か観ました。

スマホでも映画は観られる時代ですが、せっかくなら劇場で観ようという事で、

今年は映画を何本か観ました。
忘備録的に感じた事を書いてみようと思います。

<山田洋次監督「こんにちは、母さん」>
去年観た、ゲキ渋な映画、「土を喰らう十二ヶ月」に続き(客席の年齢層高かったなぁ 笑)、

今回も我ながら渋い映画を観ましたが、

何を隠そう、自宅の近所をロケして撮影してたらしいという事で観に行ったわけです。

最近はドラマや漫画を映画化したものが増え、劇場で観てるのにto be continuedで終わったりして、TVドラマだか映画だか分からない物もありますが

こちらはじんわりと温かい、あぁ日本映画を観ましたという良い気分になりました。

山田洋次監督は92歳!

映画の舞台は現代なんですが、台詞回しや演出はメチャクチャ昭和で(笑)、

でもいいんです!それがいいんです!

ちなみに近所だったはずのロケ地は、全くわかりませんでした。と言うか、見終わった時はその事をすっかり忘れてました。

<北野武監督「首」>
高校の時に北野武監督作品の「Hana-bi」を観て、極端にセリフの少ない美しい作風に感動してから、すっかりファンになり、

デビュー作の「その男凶暴につき」から順番に殆ど観てきました。(その男〜は後味が悪くて、高校の時分には凹みました。)

今作の「首」は「本能寺の変」を描いたものですが、歴史に疎い僕でもとても楽しめました。

大河ドラマでは描かれない戦国時代を描く、という事で、出世したさに敵陣の大将の首に執着する人の卑しさも、実際にギコギコ首を切ったり、戦で無惨に死ぬ描写も包み隠さず描くので、好き嫌いは別れると思いますが、

映画館で観ると、戦の迫力が凄まじくて、アイドルやイケメン俳優のいないキャスティングも含めて、今の日本でこんなの撮れる人は他にいないだろうなと思いました。

秀吉役のたけしは劇中で「チキショウ信長、馬鹿野郎!」とか言ってて、

秀吉っつーか、たけしでした(笑)。 
最高です。

いっそ初期作品の様にダンカンとかガダルカナルタカとかも抜擢して欲しいくらい(笑)。

そこに志村けんが生きてたら、、。
それに加えてクワマンと田代マーシーも、、。 

<Eliane Henri監督「ロイ・ハーグローヴ 人生最後の音楽の旅」>
2019年にビルエバンスのドキュメント映画を観に行きましたが、こちらは今年若くして亡くなったトランペッター、Roy Hargroveのドキュメント映画です。

腎臓の病気で亡くなる直前のツアーに密着し、様々なアーティストとのインタビューと、Royのツアーでのオフショットやトークを交えた映像でした。ツアーで疲れた身体で、インタビュアーにトランペットを吹いてくれていました。

身体を病魔に蝕まれながら、多忙なライブスケジュールをこなすだけでなく、若手ミュージシャンが集まるジャズクラブで毎晩の様にセッションして、黒人音楽の伝承に身を捧げていたRoyでしたが、

僕がニューヨークに遊びに行ってセッションの現場に行った時も、フラリと遊びに来たスターのRoyが目の前で惜しげもなく吹いていて、ニューヨークの凄さに圧倒されたものでした。

今思うと、あの時もすでに身体の具合は悪かったのでしょうが、僕の人生に強烈な体験として身体に刻まれた出来事でした。

Roy Hargroveバンドのレギュラーピアニストを務めた海野雅威さんもバッチリ映って、Royにもその才能を褒められてて凄かったです。

映画では劇中でのRoyの音楽使用や、ライブ映像の権利を巡ってRoyの音楽事務所とトラブルになっている事や、マネージャーと周辺ミュージシャンとの軋轢を伝える事に結構な時間が割かれていて、

そういう事情で、彼の音楽的な功績をEvansの映画の様に実際の音源で辿る事は少なく、それを期待した僕にとっては少し残念ではありました。

でもRoyの音楽への情熱や貢献、人との垣根がなく、皆んなに愛された純粋な人柄は、この1本で充分に伝わりました。

<窓際のトットちゃん>
不覚にも泣かされてしまいました。

黒柳徹子の著書をアニメ化した物で、幼少期の自叙伝です。

トットちゃんというアダ名の徹子は、問題児と言われ小学校を追われてしまいますが、

転入したトモエ学園という学校で、個性や自主性を重んじる優しい校長先生と出会い、同じく問題を抱えた同級生との日常を描きます。

戦時下で、日本全体が戦時色に染まっていく時代に、信念を持った優しい大人達に囲まれ、徹子が伸び伸び育っていくエピソードは、

あざとい演出が無く、自分もこうあれたらと素直に思えるくらい爽やかで、自然に泣けてしまいました。

実は娘と一緒に観て、娘も隣で泣いていたのですが、大人の僕と泣く所が違うんですよね。目線が違うのです。

お子様がいらっしゃる方は一緒に観ると良いですよ。おとなお一人でも良い映画です。アニメとしての映像も本当によかった。

それではみなさん、
さよなら、さよなら、さようなら。





by hirotakubow | 2023-12-21 01:40 | ESSAY | Comments(0)

ライブ日程や演奏後記など、下のカテゴリから選んで、ごゆっくりチェックして下さいませ!


by hirotakubow